サービス

AltoIPの理念

 ”AltoIP“という名称には、女性の低音域や、フランス語でヴィオラという楽器を意味する“Alto”の概念を取り入れています。ヴィオラがオーケストラやアンサンブルの中で中音域を担い、ハーモニーの土台を決めながら、ほかの楽器を引き立てる隠れた重要な役割を果たすように、AltoIPもまたビジネスの“中音域”となり、音楽作品にアクセントを効かせる存在でありたいと考えています。

 ビジネスにおいては、たとえば“ベース”となるテクノロジー(基盤技術)と、“メロディー”となる事業構想があれば十分なように思われがちです。しかし、そこに“中音域”を担う要素が欠けていると、マーケットという舞台では単調になってしまい、時には他の企業に埋もれてしまう危険性もあります。テクノロジーの土台の上にビジネスの魅力を際立たせる中音域が存在することで、製品やサービスは初めて多層的な価値を放つのです。

 知的財産(IP)は、こうした“中音域”の好例の一つです。一見、知財がなくてもビジネスは成立するように思われるかもしれません。しかし、知財がもたらす権利化の強みやブランド強化、技術優位性の確立によって、市場におけるビジネスの輪郭がより明確に見えるようになります。さらにライセンス戦略や差別化にもつながり、新たな展開の可能性を切り開く推進力ともなります。

 AltoIPでは、こうした技術と事業アイデアを結び付け、マーケットでの成功に一歩でも近づくための知財サポートを多角的に行っています。単なる特許や商標などの権利化だけではなく、どのように強みを活かして競合と差別化を図り、市場での地位を確かなものにするかという、お客様の事業成功を第一とした知財戦略の策定と実行に力を注いでいます(場合によっては特許を取らなくてもいい!とご提案することもあります)。AltoIPは常に、クライアントにとってより有益な知財活用の在り方を探究し、その実現をサポートする存在でありたいと願っています。

 AltoIPは“中音域”の存在価値を深く理解し、テクノロジーとビジネスを活かすための効果的な知財戦略を提案し続けます。AltoIPが目指すのは、単なる権利取得の代行ではなく、お客様が想い描くビジョンを実現するために何ができるかを常に考え、投げかけていくことです。

 AltoIPはどのようにお客様の事業を最大化できるか、その中で知財が貢献できることは何か、ということを提供してまいります。

AltoIPのサービスについて

支援対象:新規テクノロジーを新たなマーケットにおけるビジネスやオープンイノベーションに繋げようとする方

AltoIPは、上記理念の通り、「新たなテクノロジーを社会実装していく」ことにチャレンジしている皆様をご支援いたします。
具体的には、スタートアップ、既存企業の新規事業(もしくは知財を絡めた事業拡大)担当者、大学、研究機関の皆様が基本的には対象となります。また、これらの企業を支援する投資家、アクセラレータ、支援者の皆様も対象となります。
また、技術開発とビジネス実装との効果の最大化を図るため、お客様の伴走が必須なケースが多いです。
そのため原則として下記のとおり「アドバイザリープラン」の継続支援プランをお勧めしております。

とはいうものの、本当に継続的な知財支援が必要なのか?と疑問を感じられるかもしれません。お客様によっては、そのようなフェーズでない可能性もございます。そのため、まずはヒヤリングから始めてまいります。

支援内容:アドバイザリープランを、お客様のご要望に応じてカスタマイズします

AltoIPの支援内容は、お客様のビジネス・技術開発の状況、外部環境や内部環境に応じて変わります。
基本的なプラン(月5万円~10万円)もご用意はありますが、一度お客様の状況をヒヤリングさせていただき、適切なプランを構築・ご案内させていただければと思います(そのため料金表は基本的にお出ししていません)。
また、必要な支援期間も状況に応じてご提案・ご相談できます。
お客様の状況に応じて、時には「知財支援は必要ない」「出願・権利化も必要ない」とアドバイスさせていただくこともございます。アドバイザリープランによりお客様の状況に応じた判断が可能となりますため、無駄な出願を抑え、コストパフォーマンスとしても最大化することができます。

なお、継続支援ではなくスポットでのご相談もお請けすることは可能です。基本的にご相談ごとに費用のお支払いをお願いしております。
無料でのご回答は、弁理士のビジネスモデルの仕様上、お客様にとって望ましくない出願権利化を促してしまうバイアスがかかりやすく、必ずしもお客様にとって最適な回答とならない可能性があるためです。
なお有償でのご相談の場合であっても、その後出願に進める場合は、ご相談の費用は出願費用にお含めしますのでご安心ください。
ただし、お客様の事業状況や知財管理などの観点からより適切な支援を行うために、スポットではなく継続支援のアドバイザリープランをお勧めいたします。

出願代理業務・スポット業務について

弁理士としての特許・商標等の出願代理も対応しております。
ただし、外国での権利化や技術内容によっては、他の特許事務所をご紹介させていただくこともございます。
この場合、お客様の「企業知財部」の担当者としてアドバイザリー業務を請け負うことは可能です。

また、スポット業務も適宜受けております。

  • 特許事務所との出願PJに関する企業知財部業務(案件ごと、PJごとなど適宜柔軟に対応します)
  • 知財デューデリジェンス(特にシード、アーリーにおける知財PF構築・潜在リスク洗い出しが得意です)
  • 知財に関する組織構築、知財研修業務
  • その他スポット相談

アドバイザリーのプランの進め方の一例

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初回ご相談

基本的に1時間(場合によって変動あり)で無料でのご相談をお請けしております。
ここでは、お客様の事業内容、現在の状況、今後のプランを様々な観点からお聞かせいただき、その中でどのようなご支援が必要かを打診させていただきます。
知財に関する事前の下調べ等は不要です。まずは率直に疑問をぶつけてください。
もちろん「とにかく特許を出したい!」というものでもOKです。

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知財支援内容とアドバイザリー契約締結

ご相談をいただいた内容をもとに継続的な知財支援が必要と判断した場合は、AltoIPよりアドバイザリープランのご提案をさせていただきます。ご提案内容にご同意いただけましたら、アドバイザリー契約を締結し、知財支援がスタートします。

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支援活動スタート

支援内容はお客様に応じて異なります。
最もシンプルなプランは、Slack等の社内SNSやメールでのコミュニケーション対応のみからございます。
その他、例えば知財部機能をご提供し、知財管理、事務所とのコミュニケーション、契約知財条項確認等、知財部の「中の人」のようなサービスを提供することも可能です。
またお客様が投資家・VCなど投資先の知財支援やDDが必要な場合など、ケースに応じて支援内容を設計いたします。支援内容の例については下記をご参考ください。

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アドバイザリー契約の終了(卒業)

知財支援は、状況によってはコンスタントに必要なものでないケースもあります。その際は一度契約を中止・終了することも問題ございません。AltoIPはお客様の事業推進を第一にご提案をさせていただきます。
もちろん再契約も問題ございませんのでご相談ください。
また、お客様が社内で知財担当者を採用した場合は、オンボーディングの完了をもって「卒業」というケースもございます。知財部門の独り立ちはお客様の組織にとって重要なマイルストンでございますので、「卒業」を目標とするケースにおいても全力で支援させていただきます。

活動実績

  • ディープテック・シードラウンドの初期の知財創出・大学契約対応等の伴走(1年)
  • SaaS・プレ/ポストIPO時の知財実務対応と知財部立ち上げ支援(1年)
  • ディープテックスタートアップの知財支援(断続的なスポット支援)
  • 大学発スタートアップの立ち上げ・知財法務、契約、ファイナンス対応
  • JST大規模プロジェクトの知財支援(4年)
  • 他VC支援等